現在、第2子を妊娠しています。
この記事では、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と診断された方とご家族の方に向けて
- 受診、診断の経緯
- PCOSの治療から妊娠にいたった経緯
- 治療薬の副作用
- 妊娠経過
をご紹介します。
子供がほしいけどPCOSと診断され、治療法や経過などが不安な方の参考にしていただけたら幸いです。
この疾患の原因、治療方法は多岐にわたり、体質も人によってちがいます。
必ずしも私の受けた説明や治療で同じように効果がでるとは限りませんし、全てのお医者さんが同じ治療をするとは限りません。
あくまで私の体験、説明されたことをもとに書きます。
診断、治療法、服薬についてはかかりつけ医の判断に従うようお願いします。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)受診のきっかけは不正出血と生理不順
一般的な生理周期は25〜38日といわれています。
私の生理周期は28日〜45日とかなり長い時も多く、今まで生理周期が一定だったことがありません。
1人目を自然妊娠したのも奇跡に近かったのだと思います。
さらに、ここ1年は2ヶ月ほどこないことも多く、生理痛やPMSも重くなっていました。
かかりつけの産婦人科の先生に言われたのですが、コロナ禍で生理不順になって受診される方が増えているそうです。
先生の個人的な見解ではおそらくストレスが原因とのことでした。
受診したきっかけは、不正出血でした。
少量だったのですが、鮮血で長く生理も来ていなかったので、深刻な病気を疑いさんん婦人科を受診しました。
エコー検査・血液検査・子宮頸がん検査をしました。
血液検査ではホルモンの値を調べました。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは?
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは、卵巣で男性ホルモンが多くつくられてしまうことにより排卵がしにくくなる疾患です。
排卵されない卵胞が卵巣に残るので、エコーで見るとたくさんの卵胞がみられます。
排卵ができないので、妊娠するのが困難になる疾患です。
PCOSの 症状
PCOSの一般的な症状として、
などがあげられます。
私の症状は、月経不順(月経間隔が28日から40日以上)と1度の不正出血 (鮮血)でした。
ちなみにBMIは20 (肥満は25〜)と標準で、脱毛をしているので多毛かどうかはわかりません。
PCOSの原因
PCOSは、さまざまな原因が組み合わさって発症する疾患です。
私の場合は、排卵を起こさせる黄体ホルモンと卵胞刺激ホルモンのバランスが崩れ、黄体ホルモンばかりが分泌されることで卵子がうまく成長、排卵がうまくできずに卵巣にたまってしまっているのが原因だと言われました。
PCOSの治療方法
私の先生の説明によると、PCOSの治療方法は、原因と妊娠を希望するかどうかによって異なります。
私の場合は、
- 妊娠希望
- 黄体ホルモンが多く分泌されていたことが原因
- 肥満なし
場合の治療でした。
妊娠を希望する場合は、基本的に排卵誘発(薬物治療)と妊活指導を受けます。
私は服薬と妊活指導で妊娠にいたりました。
PCOS治療の期間と過程
私のPCOS治療期間(初受診〜妊娠発覚まで)はおよそ2ヶ月でした。
診察(内診)&検査→診察→服薬→生理→次の診察予約→生理5日目から服薬→診察(エコーで卵胞の成長確認(1回目))&薬処方→数日後に診察(卵胞の成長確認(2回目))&タイミング指導→妊娠
診察回数は、初診を含めて4回でした。
3回目の診察の時に「思ったほど成長してないなぁ…」と言われ、さらに1ヶ月分の薬を処方されていたので、先生の見込みではもう少し治療に時間がかかりそうだったかもしれません。
1.問診&内診&血液検査
内診(経膣エコー)、子宮頸がん検査、血液検査のための採血をされました。
不正出血、月経不順、重い生理痛について話しました。
おそらくPCOSであること、「妊娠を希望するかどうか次回の診察までに決めてきて」と言われました。
気になっていたミレーナの説明も受けました。
2.検査結果の説明&薬の処方
血液検査の結果、ホルモンバランスがの乱れによってうまく排卵されていないとの説明を受けました。
「最近この病気で受診する人が増えている。コロナ禍のストレスが原因ではないかと思っている」とのことでした。
薬は3種類でました。
飲み方が少し複雑でした。
PCOS治療の中用量ピルを飲み終わったあと何日で生理がくる?
処方された時の説明では、「全部飲み切ってから3日後くらいに生理がくる」とのことだったのですが、私は6日後に生理がきました。
もし服薬で効果がみられなければ、別の治療が必要になるそうです。
3.エコーで卵胞の成長確認&タイミング指導
生理開始から約2週間後に来院するように言われ、その日エコーで卵胞確認
PCOS治療薬の副作用
服薬期間は1ヶ月でした。
飲み始めてからずっと生理前のようなだるさがありました。
生理がきてさらにだるくなり、休日はベッドですごすことが多くなりました。
週に1回のカベルゴリンは副作用として目のかすみがでることがあるらしく、服用期間中は運転はしないよう指導されます。
日常的に運転しなければならない方は医師に相談してみてください。
私は副作用が強くでた方だったので、これが何ヶ月も続くなら2人目はあきらめようかなと考えました。
PCOS治療での悩み&不安だったこと
1番の悩みはもう1人子供がほしいかどうか
もともと子供はもたない予定(いざ持ってみたらめちゃくちゃ可愛い)で、1人目を妊娠した時につわりが辛かったうえ、寝ない子だったのでもう1人は考えられませんでした。
しかし、夫は2人目がほしい派。
年齢的に考えた方がいい時期ではあったのですが、決断できず。
コロナもあって真剣に話し合うことはありませんでした。
早期治療を勧められてリミットを決めて妊活することに
話し合いの結果、「今年いっぱい妊活してできなければ子供は1人にしよう」ということになりました。
産婦人科の先生に伝えたところ「薬だすから今日から飲んでね☆」と淡々と説明が始まりました。
正直すごく戸惑いました。
妊娠できるのか・いつまで治療が続くのかという不安
PCOSは不妊の原因になる疾患としては妊娠率は高いようです。
しかし、いつ妊娠できるかわからず、年齢も30代で数年違うと妊娠率も低下、さまざまなリスクも20代に比べて上がってきます。
薬を飲み始めてみるといつも体がだるく「これがいつまで続くのだろう」と漠然とした不安がありました。
コロナ禍に妊娠することへの不安・感染、ワクチン接種で赤ちゃんへの影響が不明(当時)
治療が始まったのは春。
コロナワクチンの接種は医療従事者、高齢者を対象に始まったばかり。
妊活はワクチンを接種してから始めたいと思っていましたし、薬物治療に抵抗もありました。
先生に「急ぎますか?」と聞くと、「早く治療しないと治りにくくなるからね」とのことでした。
この頃は、妊婦のワクチンについて慎重な意見が多くみられた時期でした(2021年9月現在、妊婦のコロナワクチン接種は推奨されています)。
この頃はデルタ株が流行前でまだ不明なことも多かった時期でした。
「今は妊婦さんが重症化しやすいという報告はないし、万が一コロナにかかっても赤ちゃんに影響はないと言われてるから安心して妊活してね。それより年齢のリスクがあがってくるからね」と先生に言われました(現在、妊娠中にコロナに感染すると重症化しやすく早産などの危険性があることがわかっています)。
オリンピックを控えていたし、ワクチンの安全性も不明だったので「もしうまく妊娠したとして、妊婦の時に感染者数が増えて妊婦もワクチン接種しましょうとなるのは不安だなぁ」と思っていました。
ちなみに妊娠前に不安に思っていた妊娠中のワクチン接種(1回目)を先日済ませました。
母子ともに健康にすごしています。
こちら↓の記事には、妊娠中にコロナワクチン接種するまでの悩み、接種を決めた経緯、副反応、接種前にすべきことetc...を記録しました。
妊活、ワクチン接種の安全性について悩んでいる方のヒントになれば幸いです。
PCOS治療・妊活中にしたこと
いつまで続くかわからなかったPCOS治療と妊活。
実際にやってみた不安の解消法などをご紹介します。
妊活についての勉強
娘の吃音症が始まって悩んだこちらの記事でもお話したのですが、悩み・不安は無知からくると思うので、知識をつけるのが一番!
ネットで検索するとトンデモ医療にすがってしまいそうなメンタルだったので、こちらの妊活本を買いました。
妊娠にむけた生活
私の場合、妊娠のための体づくり=妊娠しやすい体づくりではありません。
一般に、妊娠しやすい体づくりというと温活などがあげられます。
私の場合、「きっと近いうちに妊娠する!今のうちに妊娠したらできなくなることをしておこう」と自分に暗示をかけ、不安を払拭していました。
妊娠したら食べられないものを食べとく
生ハム、スモークサーモン、いくら、明太子、ウェルダンではないステーキ、ブルーチーズ、ビール、ワインetc....妊娠したら食べられなくなるものを食べておきました。
気の置けない友人たちとオンライン飲みをするのもよいリフレッシュになりました。
高塩分、アルコールなど妊活的にはよくないかもしれませんが楽しかったです。
妊娠したらたべられなくなるものパラダイスのコストコの記事はこちら。
子供と走り回る
なるべく4歳の娘と公園にいくようにしました。
おにごっこをするのが大好きな娘。
妊娠したら思いっきり走れなくなるのでなるべくいっしょに走る遊びをしました。
葉酸サプリを飲む
飲みやすかった葉酸サプリをご紹介します。
1.AFC 葉酸サプリmitete
- モンドセレクション最高金賞受賞
- 口コミランキング8年連続1位
- 製造販売を自社でおこなっているため高品質&低価格(1日約65円)
栄養成分
- 葉酸 400μg
- カルシウム 200mg
- 鉄分 15mg
- ビタミンB1 1.3mg
- ビタミンB2 1.5mg
- ビタミンB6 1.3mg
- ビタミンB12 2.8μg
- ビタミンC 70mg
- ビタミンD 8.5μg
- ナイアシン 12mg
- パントテン酸 5mg
感想
前の妊娠の時に定期購入して飲んでいたのですが、リニューアルされてさらに高品質で安心して飲めるものになっていました。
つわりの時は飲むのに苦労しました。
1粒1粒の形状は飲みやすく改良されているようで1、2錠ずつに分けて飲めば比較的飲みやすいと思いました。
つわりを改善する可能性があると言われているビタミンB6が豊富なため、少し楽になったような気がしました。
2.FANCL (MaMa Lula ママルラ葉酸&鉄プラス)
- 品質に定評のあるファンケルのサプリ
- 2種類の乳酸菌でお腹の調子もととのえる
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栄養成分
- 葉酸 480μg
- 鉄 8.0g
- カルシウム 184mg
- ビタミンD 3.0μg
- ビタミンB1 0.5mg
- ビタミンB2 0.49g
- ビタミンB6 0.42g
- ビタミンC 43mg
- マグネシウム 106mg
- 亜鉛 2.7mg
- B-カロテン0.34g
- 乳酸菌
感想
結構大きめの粒でつわり中は分けても飲みにくかったです。
あと、乳酸菌のせいか飲み始めて最初の1週間ほど少しお腹がゆるいような気がしました。
数日でおさまりました。
あすけんというアプリで栄養管理しているのですが、サプリが毎日少しずつ不足している鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミンを補ってくれています。