現在、1歳の娘が卵黄の消化管アレルギーで通院しています。
この記事では、卵黄の消化管アレルギーの発症〜診断〜治療の経緯についてご紹介します。
お子様が卵の消化管アレルギーかも?今後どうなっていくの?という疑問に対し、ざっくりとした目安となれればという思いからご紹介します。
お子様がアレルギーかどうか、どういう治療をするかは必ず医師の指導に従うようにお願いします。
卵黄の消化管アレルギーの体験談
卵黄消化管アレルギー発症時期
0歳6ヶ月
症状
かたゆで卵黄を小さじ1/3食後3時間半後に大量嘔吐2回×2日
治療経過
卵黄耳かき1杯程度から少しずつ量を増やして食べさせていました。
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3回目にあげた時(小さじ1/3)、3時間半後に嘔吐。
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数週間後にもう1度同量をあげた3時間後に大量嘔吐。
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かかりつけ受診し地域のアレルギー専門医に紹介状をもらう。
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専門医初受診&アレルギー皮膚テスト
月齢が低く血液検査ができないので皮膚テストを受けました。陰性でした。
即時型アレルギーではなく、遅延型アレルギーだろうとのことでした。
通常の離乳食のスケジュールだと卵黄→卵白と進めますが、卵黄がたくさん食べられないので、ごく少量の全卵で進めていくと説明を受けました。
卵黄も卵白(加熱)も摂取時期を遅らせることで、アレルギーがでる可能性が高くなり、症状が重くなって食べられなくなってしまうので、少量から摂取を始めた方がいいとのことでした。
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後日、指定された市販の全卵入りパンを指定量をたべさせ、3時間後に受診して様子を観察、症状なし。
コピー禁止なので掲載できないのですが、先生からメーカー・商品名ごとに含有する卵たんぱくの量が記載されている表をもらいました。
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週3回をめやすにパンの量を1.2倍ずつふやして自宅で食べさせる。
パンだけではなく、他の離乳食も通常通り食べさせました。
パンの銘柄は卵の含有量ごとにランクに分かれています。
食べられる卵の量がふえるのに合わせてパンの量も増えます。
卵の含有量が少ないものだと沢山パンを食べなければいけないので、受診ごとに卵の含有量が多いパンの銘柄を指定してもらって食べさせました。
指定のパンは、大手メーカーのもので、どれもスーパーで買えるものでした。
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1〜1ヶ月半の頻度で受診、指導を受ける。
湿疹がでることがあったので ステロイドの塗り薬とシロップ状の抗アレルギー薬を処方してもらいました。
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市販のパンの銘柄3つめになった時から20分の固ゆで卵(全卵)指定量に再チャレンジ。
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最初の量から1.2倍ずつ増やした量を週数回食べさせ、初受診から7ヶ月で全卵1/8個程度を食べられるようになりました。
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今後は、半分程度まで食べられるようになったら、加熱時間を短くした卵を食べられるようにしていくようになるそうです。
0.01g単位のキッチンスケールを買いました
もし卵を食べて嘔吐してしまったら…
家で卵黄を食べたあとに大量に嘔吐してしまった時、吐いたものを喉に詰まらせるのではないかと怖かったです。
まだ、はいはいもできない時期だったので、吐きやすいようにうつ伏せに抱いて防水シーツの上か洗面台で吐かせました。
嘔吐の時は、アレルギーではなく、胃腸炎など感染症の可能性もあります。
念のため、嘔吐したものがついてしまったものは手袋、マスクをつけ、換気して塩素系漂白剤で消毒しました。
遅延型の場合、病院が空いてる時間に食べさせても、症状がでるのは数時間後、病院が午前診と午後診の合間だったします。
うちの場合は、数回吐いたあとは機嫌もよく、水分もとれたので午後診が始まってからかかりつけを受診しました。
その際、外で吐いてしまった時用にバスタオル、ビニール袋(嘔吐物入れ&汚れ物用)、着替えも多めに持って行きました。
先生いわく、うちの子はまだ症状が軽い方で、ひどいアレルギーだと何度も吐くそうです。
嘔吐が激しかったり、呼吸が苦しそうなら救急車を呼びましょう。
♯7119 に電話をすると、救急車をよぶべきか相談できます。
救急安心センター事業(♯7119)をもっと詳しく! | 救急車の適時・適切な利用(適正利用) | 総務省消防庁
#8000に電話すると、夜間小児救急につながります。
対応時間は地域によって違うので、調べてみてください。
困ったこと
1.吐くかもしれないので出かける日は卵をあげられない
2.他の新しい食材との兼ね合いが大変
離乳食期は色々な食材を試さなければいけません。
アレルギー症状がでた時に受診できるように離乳食期の新しい食材は1種類ずつ試し ます。原因が卵なのか新しい食材なのかわからなくなることを避けるため、卵を食べる日は新しい食材はあげられませんでした。
卵アレルギーはよくなるのか?
卵アレルギーは、比較的改善しやすいと耳にされたことがある方も多いと思います。
上の子は、1歳のはじめごろ、軽度の即時型卵黄・卵白アレルギーと診断され、通院していましたが現在は改善しました。
最初の症状は嘔吐でした。
そこから通院して徐々に食べ慣らしていき、体調がよければ3歳ごろから食べられるようになり、5歳の時の検査では陰性となり、現在は普通に食べることができます。
卵のように、よく使用されている食品にアレルギーがあるととても心配になりますが、医師の指導のもと適切に治療をしていれば改善することもあります。
落ち込みすぎず、気長に頑張りましょう。
私も引き続き頑張りたいと思います。
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