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吃音症の3歳の子どもが発達検査を受けました

 前に、こちらの記事で子どもの吃音についてお話しをさせていただきました。 

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この記事は、

  • 子どもの吃音症状が出始めて気になる
  • 吃音以外は発達で気になるところはそんなにないんだけど…

と思ってらっしゃる方の参考にしていただけるかもしれません。

 

3歳の子どもの吃音症ー発達検査までの経過ー

以前の記事で詳しく書きましたが、娘は、2歳4ヶ月のときに初めて吃音症状がでました。

それから、

市の育児相談

市の療育を担当している課との面談

ことばの発達を支援している課

につないでもらうことができました。

初めての相談から1年以上かかりました。

 

途中、コロナで面談受付が中断されたり、私も心配で延期にしていたため半年以上長くかかりました。

 

吃音の症状がおさまってきた時期もあったので、「もう断ろうかな?」とも思っていました。

でも、そのあとまたでてきたので空いているうちに行っておこうと思い面談にいってきました。

 

「子どもの吃音には波がある」と本で読みましたが、本当にそうだなと感じました。

 

3歳の子どもの吃音症ー発達検査の内容ー

先日、発達検査に行ってきました。

発達検査にはいくつ種類があります。

 

娘が受けたのは、新版K式発達検査というものでした。

積み木を使ったり、絵を描いたりするので、子供は遊びのような感覚で受けられると思います。

娘も「たのしかった!またやりたい!」と言ってました。

 

検査の時間は、およそ25分。

親は離れたところに座り、先生と子どもは対面で座りました。

 

こちらの記事によれば、

検査や機器について - 教育相談 情報提供システム

検査を実施する時は、検査者と子どもは机の角の隣り合った部分に座ります。

とあるので、隣同士の場合もあるかもしれません。

机にコロナ対策の透明の仕切りがあったので、今は飛沫対策で向かいあって座るところが多いかもしれません。

 

発達検査の結果は、DQ(発達指数)で数値であらわされます。

  • 姿勢•運動
  • 認知・適応能力
  • 言語・社会

この3つの各分野でそれぞれのDQがだされます。

DQに合わせて、それぞれの能力が何歳何ヶ月程度なのかが表されます。

そして、全領域といって総合的な数値がだされます。

発達指数は、85から115の間に全体の70%の人が入るように作られています。

 

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3歳の子どもの吃音症ー発達検査の結果ー

発達検査の結果は数週間後の面談で受け取りました。

 

うちの子は、すべて月齢以上の発達指数ではあったのですが、「見る力」と「言葉・聞く力」のDQが身体のDQ大きく上回っていたことがわかりました。

 

わが子の場合、言いたいことがたくさん頭に浮かぶのに、体の発達(舌や口の動き)が追いついていないのが吃音の一因なのではないかと言うことでした。

幼児期の吃音症の子に多いパターンなのだそうです。 

 

娘が最初の言葉を発したのは1歳7ヶ月ごろ。

それからたまにしか言葉を発しませんでした。

二語文の時期はほぼなかったのに、数ヶ月後には大人なみに文章で話していました。

また、2歳の頃にはアンパンマンの映画の原作絵本を一言一句間違えずに暗唱したりしていました。

このように急速に言葉が発達したので、この結果を聞いて納得しました。

 

初めて吃音を発症したことを初吃といいますが、初吃から3年は様子見になるそうです。  

希望するなら年に1回発達検査を受けられますよとのことでした。

 

3歳の子どもの吃音症ー発達検査をうけて感じたことー

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客観的に子どもの性質を知ることができた

正直なところ、「発達検査をうけてください」「特性が〜」と言われたときは少し不安になりました。

しかし、今回の検査で娘を客観的にみたうえでアドバイスをいただけたのでこれからの子育てに役立てられると思いました。

子どもと接するうえでヒントになる

今回の検査で吃音がでる原因を知ることができました。

それだけでなく、普段の生活でうまくいかない・どうすればいいかわからないという状況が減りました。

「見通しが立たない状況が苦手な子なので、見通しを立ててあげるといい」とのアドバイスをいただくこともできました。

子どもの吃音を人に客観的に説明しやすくなった

これを読んでくださってる方のなかには、「家族が子どもの吃音を受け入れようとしない」「『育て方のせいだ』と言われてしまった」と悲しい思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「本に書いてあった」と説明してもなかなか納得しないかもしれませんが、専門家のアドバイスを発達検査の数値をそえて説明すれば納得してくれるかもしれません。

もちろん、もしそれで何か言われても気にすることはありません。

一番大切なのは目の前の子ども

人に何を言われても子どもの存在そのものを尊重することが大切です。

もしも吃音でこまった時に頼れる先ができた

幼児期の吃音は、成長とともに消えていく場合が多いといいます。

でも、「もし、ずっと吃音と付き合っていくことになったら?」と考えたとき、学年が進むにつれて悩みがでてくるかもしれません。

困ったときに頼れる専門機関があるのはとても心強いです。

 

「困ったときに頼れる」というのは、「吃音を治す」ために頼るという意味ではなく、困ったときに「吃音とうまく付き合いながら楽しく暮らしていくためのアドバイス」を得られるという意味です。

 

菊池良和先生の本にもありましたが、吃音は「治す」ものではないと考えています。 

娘の吃音だけでなく親の対応についてもアドバイスをもらえた

私のことに関していえば、担当者さんに「お子さんとの付き合いがとてもうまくできてますね」と言っていただけたのはとても心強かったです。

親族が周りにおらず、日中子供と接するのはほとんどが私になるので思ってた以上に育児に関して責任を感じていたのかもしれません。

 

また、

  • 夫がどれくらい育児にかかわっているか
  • 娘の吃音に対する夫のとらえかた
  • 吃音で発達相相談にいくと行った時の夫の反応

についても詳しくヒアリングをされ、その対応についてもアドバイスをいただきました。

 

私が担当者さんにもう一つほめていただいたのは、吃音に対する知識についてです。

「 お母さんは、吃音症についてよく勉強されてますね」と言われました。

 

以前ご紹介した菊池良和さんの本を読んで勉強したおかげだと思っています。

こちらは、学校や園に提出する用の吃音症についての説明書もついています。
サクッと読めるので、子どもの吃音が気になったらまず読んでほしい一冊です。
 

3歳の子どもの吃音症ー発達検査のあとにしたことー

園の先生に説明

面談・検査のまえに、「参考になるので園の先生に普段の様子をきいてきてください」と言われていました。

そこで、

  • 吃音がでているか?(園など社会生活上だとでないパターンの吃音もあります)

→吃音でているが本人は気にしていなさそう、お友達も気にしてない

  • 普段の園生活での様子(態度やお友達との関わり方など)

→すごくマイペース、ボタンをとめるなど細かい作業が苦手、行動が遅いので最後になることが多く悔しさで泣いている

 

という話を担任の先生におしえてもらってから検査を受けたので先生に結果の報告をしました。

 

ちなみに先生にはこちらの巻末にある吃音の子どもを受け持つ先生用の文章をコピーして渡しています。

 

「先生もご存じの内容かと思うので恐縮なのですが…」と。

「知らないこともあったので勉強になりました」と言っていただけました。

 

それ以来、面談のときにさらっと園での様子を聞くくらいで、口出しせず園でのことはお任せするようにしています。

 

娘はよく話すタイプなので、吃音がひどい時期だと全部話をきくのは根気がいると思います。

ほかの子どもたちもいるならなおさら大変だろうなと思います。

ただでさえ忙しい先生に時間をとらせてしまうのが申し訳ないと言う気持ちもあるのですが、それを気に病むことで娘に対しても申し訳ない気持ちもあります。

 

先生にたまに近況をお話ししつつ、先生への感謝をことばで伝えてうまくコミュニケーションをとっていこうと思っています。

 

こちらでは初めて吃音がでた2歳のときのこと、菊池先生の『l子どもの吃音ママ応援ブック』について詳しく書いています。

www.wwwmschicken-travel.com

 

子どもの吃音についての勉強

今回の結果を受けて、菊池良和先生のほかの著書を集めて読み始めました。

アメリカの思想家、詩人のエマーソンの有名な名言に「恐れはつねに無知から生まれる」というのがあります。

 

「ストレスが原因?」「私のせい?」「このまま治らなかったら?」「いじめられたら?」

吃音がでた当初、ネットで検索してもネガティブな情報ばかりひろってしまいすごく不安でした。

それが知識を身につけたことで、もしもの時に備えることができるようになり、気持ちも楽になりました。

 

まだ読みきれてないのですが、この3冊の本もとてもわかりやすくておすすめです。